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メルマガ2022.05.12

太陽フレアでスマホが2週間使えない?!
〜シリーズ:中国現地法人のITセキュリティを考える(3)〜

本当はこんな感じに育つはずでした。わたしの植木は可哀想な状態なのでお見せできません、、

お客様各位

いつも大変お世話になっております。
TREメルマガ担当です。

皆さま労働節はいかがお過ごしでしたか。
振替出勤日があって休んだような休んでないようなまやかしの5連休でしたが、私はほとんど家に引きこもって終わってしまいました。

家に居る時間が長いとついつい淘宝や京东でポチってしまうのですが、最近生活を豊かにしようキャンペーンを個人的に開催していて、まず緑を取り入れようと小さい植木のセットを購入しました。
注意書きが中国語で読むのが面倒で適当に水やりをしていた結果、1週間ほどで枯らしてしまいました、、いま必死に蘇生中です。

前置きはここまでにして、今回は太陽フレアの影響についてです。
西澤さんよろしくお願いいたします~
(担当:三宅)

シリーズ:「中国現地法人のITセキュリティを考える」
 その(3) 太陽フレアでスマホが2週間使えない?!

4月末頃に日本を若干騒がせたニュースに「太陽フレア」がありました。
『太陽の表面で発生する爆発現象「太陽フレア」により、携帯電話や防災無線が2週間ほど断続的に使えなくなるおそれがある…』
このような被害想定を総務省が初めてまとめ、4月26日に公表しました。

はて?「太陽フレア」とは?
聴いたことがあるようなないような…でしたので、若干調べてみました。
どうやらこれは、太陽の表面で起きる非常に大きな爆発で、巨大なものでは水素爆弾10万個から1億個分に相当するエネルギーになるそうです。
とはいえ、太陽フレアの中でも小規模クラスは日常的に起きているらしいのですが、今回のそれが注目されたのは、2006年以来11年ぶりとなる滅多にない最強クラスの爆発であったからで、爆発のクラスはA、B、C、M、Xに分けられ、Xが最強クラスだとのことです。
強いクラスの太陽フレアが発生した際に想定される被害としては、主に下記のようなものが想定されます。

<太陽フレアによる主な被害想定>
・GPSの誤差の増大
・大規模停電
・電子機器の故障
・通信障害
・人工衛星のトラブル など

また、過去に発生した主な被害事例としては、下記のような事例が挙げられています。

<太陽フレアによる主な被害事例>
・1989年:カナダで約10時間に及ぶ大規模な停電(約600万人に影響)
・2000年:日本のX線観測衛星が故障
・2003年:スウェーデンで1時間ほどの停電(約5万人に影響)
・2017年:フランスの民間航空機の無線が約90分間ほど通信障害

いざとなればウクライナでも大活躍のイーロン・マスク氏率いる宇宙事業会社「スペースX」が打ち上げた衛星などがあるとたかをくくっていましたが、太陽フレアの影響で今年2月に40基消失というニュースも。
因みに、上記のような影響を受ける仕組みとしては、地球は大気圏に覆われていますが、更にその外側には磁力の働く磁気圏というものがあるのだそうです。太陽フレアが起きると、爆発とともに電気を帯びたガスが噴出され、それが地球周辺に到達すると、磁場が乱れて上記のような被害を及ぼすということのようです。爆発が最強クラスになれば、そのガスも大量ですよね。
例えば「GPSの誤差の増大」に関してですが、衛星の測定が止まることで、位置情報の誤差が数十メートルほど発生するといった影響が出る想定のようです。GPSへの影響があることで、私などは先ず、普段営業で使用している地図アプリへの影響を心配しますが、近年では車の自動運転やドローン等への影響も心配ですね。また「大規模停電」に関しては、変圧器が損傷し、電力供給が滞る可能性があるということのようです。
幸い人体への影響は殆どないと言われているので、ほっとしています(笑)。
また、今回示された被害想定は最悪のケースを想定したもので、100年に1回程度の極端な現象がおきた場合であるとのことです。(太陽フレアは11年周期でピークを迎え、次の最大ピークは2025年頃とのこと)

このニュースを知り、調べているうちに連想したのが、BCP(Business Continuity Planning)です。
BCPとはご存じの通り、災害やテロなどの緊急事態における企業や団体の事業継続計画のことですが、日本では2011年の東日本大震災をきっかけにその重要性がますます注目されているようです。例えば、内閣府は2005年公表の「事業継続ガイドライン」でBCP策定を強く推奨しています。
前述のような太陽フレア被害の想定は100年に一度かもしれませんが、地震やテロ、コロナウィルスなどの被害を近年身近に経験していることもあるせいか、太陽フレアに関わらず、事業継続に対する備えは足りているか?と感じられている経営者の方々も少なくないのではないでしょうか。
因みに興味が湧いたので調べてみたところ、中国でも、20世紀初頭から現在までで、M5.6~M8.3クラスの地震が平均約5年に一度のペースで発生しているようです…

では弊社TREとして災害に対して何ができるかと言うと、ディザスタリカバリ(DR:Disaster Recovery)があります。
BCPが事業を継続する為の全体的な計画(目的)であるのに対して、ディザスタリカバリとは、BCPの中においてITシステムの早期復旧や修復を担う物や手段のことを指します。
ディザスタリカバリを設計・実施する上で重要となる指標として主なものに下記の2つの指標があります。

<ディザスタリカバリの主な指標>
① RPO(目標復旧地点):障害が発生した際、時間的にどの時点まで遡ってシステムのデータを復旧させるかを表す指標
② RTO(目標復旧時間):破損したデータをいつまでに復旧するかを表す指標

下記のリンクにて、弊社TREのディザスタリカバリに関する取組み事例をご紹介します。
この事例は、お客様が監査にて地震や火災等の災害発生時のシステム復旧手段の設定を指摘された際に弊社からご提案させていただいたもので、弊社のSTEP Proシステムの復旧を目的に、日常のバックアップ方式を見直し、実際に災害が発生した想定で復旧テストを行う、といったものです。
ざっくりと申し上げると、肝心なのはやはりサイバーセキュリティの関連でもご紹介したバックアップです。先ずはバックアップ方式をお客様オフィス内のサーバールームからクラウドサーバー上へのバックアップへ切り替えることで、災害発生時にもバックアップデータを保全できます。
更に災害発生時には、オフィスの移設や復旧に少なくとも数週間の時間を要することを考慮して、リモートワーク等でも業務が再開できるよう、クラウドサーバー上にSTEP Proシステムのサーバーを再構築してバックアップデータを復元することで、より早期に業務を再開できることを目指しました。
結果、RPO=約0日(障害発生時点のデータを復旧)、RTO=約3日(3日間で業務を再開する)を検証することに成功しています。

【ディザスタリカバリの事例(ここをクリック)】

また、下記リンクは弊社がご提供可能なクラウドストレージ・サービスのご紹介です。
災害発生後の事業継続や、コロナ禍でのリモートワークにおいては、社内システムの復旧や社外利用に加えて、チームでの文書共有が欠かせません。クラウドストレージを活用することで、オフィスの内外を問わず、チームで業務文書を共有することが可能になります。
社内システムのリカバリプランと併せてご参考としていただければ幸いです。

【クラウドストレージの紹介(ここをクリック)】

いかがでしょうか?今回の情報が、少しでもお読み下さっている皆様のお役に立てば幸いです。
因みに太陽フレアですが、悪い影響ばかりではないようで、オーロラの活動が活発になり、ふだんは見ることのできない地域でもオーロラが見られる可能性がある?!とのこと。これはちょっとワクワクしますね!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます!
(担当:西澤)

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