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メルマガ2023.01.19

DXレポート『2025年の崖』に学ぶ中国現法でできるDX対策とは?
~シリーズ:エクセル管理で諦めていませんか?(8)~

この時期に何の実?と思ったら、春節の灯籠でした(笑)[上海・徐汇区]

お客様各位

シリーズ:「エクセル管理で諦めていませんか?」
 その(8) DXレポート『2025年の崖』に学ぶ中国現法でできるDX対策とは?

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
とは言え、中国ではこれから春節を迎えるため、まだまだ年末年始の雰囲気が漂っていますね。

早いもので2023年を迎えました。
年初ということもあり、色々と振り返りや今年以降に起こり得るであろう出来事などに関する日本のニュースを集めていたら、こんなに話題がありました。

① 2024年問題(物流):ドライバーの就労時間規制見直し等からトラックドライバーが不足?
② 2025年の崖(情報):レガシーシステムから切替なければ年間12兆円の経済損失?
③ 2025年問題(原付):原付バイクの排ガス規制の猶予が切れ、原付が電動自転車に置き換わる?
④ 2030年問題(航空):LLC便の増加と航空機体の小型化により、パイロットが不足?
⑤ 2040年問題(人口):高齢化等により労働人口(24~64歳)が6,500万人から5,500万人に減少?
⑥ 2050年問題(人口):1億2千万規模の日本の人口が1億人を下回る?

…などと色々あります。
人手不足自体がITの出番ではありますが、そんな中でもやはり私としては、自身のビジネスに一番近い話題と捉えているのは、やはり②の「2025年の崖」が気になるところです。
「2025年の崖」については、過去のメルマガ『社長から「どっかでDX買ってこい」?』でも触れさせていただきました。その際に言及したCOBOL等の旧来言語で開発されたレガシーシステムに関わる問題として、対応可能なエンジニアの不足や保守運用費用の高騰等の問題が挙げられますが、それに加えて、継ぎ足し継ぎ足しで開発されてきたことによるシステムの複雑化という問題があります。
これは、かつてのIT先進国であった日本が、システムの段階的な導入に伴って累積された結果だと思うのですが、長い年月の間に異なる業務システムを、異なるベンダーによる開発が継ぎ足され、パッチワーク状態となってしまったシステムは、インフラで例えるなら日本の地下鉄網状態、バラバラのシステムをそれぞれのベンダーに依頼する等の理由から、メンテナンスには非常にコストがかかることは容易に想像できるかと思います。

一方、中国では、ITシステムの導入は比較的最近であり、統合化されたシステムが導入されている等から、まだこのような問題はあまり顕在化していません。…が、将来はどうでしょうか?
いくらその時点での最新のインテグレーション・システムを導入していても、技術は日進月歩であり、各システムを継ぎはぎ状態で導入すれば早晩行き着く先は一緒で、同様な課題をはらんでいるように見えます。
例えば、弊社がビジネスの中核に置く業務システムの例で考えた場合、販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理、財務会計等のシステムをそれぞれ異なる製品或いは異なるベンダーによる導入を行った場合、それら個々のシステムの性能が如何に卓越していたとしても、各システム間のデータをインターフェース(連動)させなければ本来の威力を発揮できません。
例えば、このインターフェースを行わなかった場合、下記のような問題が発生します。

① 情報の二重登録
同一情報を異なるシステムにそれぞれ登録する必要がある。(入力の手間、入力ミス)
② 情報の連携遅延
情報が各システム間で即時に連携されない。(分析の手間、判断の遅れ)
③ 情報の多元管理
同一情報が異なるシステム間に複数存在し、メンテナンスに手間がかかる。(情報の不一致、コスト)

弊社では自社開発システムと他システムの連動に関する開発にも力を入れておりますが、連動させた場合でも、「①二重登録」や「②遅延」の問題は改善されますが、「③多元管理」の問題は残ります。
これに対して、上記の各種業務システムを統合した場合、上記の悩みは解消され、かつ下記のようなメリットを享受できます。

【ERP(Enterprise Resource Management)システム導入のメリット】
・情報の一元化
どの業務でも同じデータソースを参照するため、担当毎に実績報告内容が異なる?なんてことがなくなります。
・業務の標準化や効率向上
担当ごとに分断されていた業務データが連動され効率の向上にもつながります。
また、EXCELで個別に作っていた見積書や受注書、請求書等の記載内容も統一化できます。
・経営情報の可視化
見積、受発注、在庫管理から会計処理まで一気通貫でデータが連動処理できます。
このため、経営に必要な情報がタイムリーに可視化可能になります。

【参考:TREサービス紹介】

手前みそではありますが、最近MES(生産実行システム)を導入させていただいたお客様より、
「各システム間のシームレスなデータ連携を考えると、実はERPとWMS(倉庫管理)も御社にお願いしたいと考えている…」
との有難いお話もいただきました。

もっともシステムの統合までをやるかは、そのシステム間でどの程度の頻度で活用するかによります。たまに分析するレベルであれば、わざわざ費用と手間をかけてまでシステムを統合するまでもなく、例えば一週間に一度データを流し込む等といった繋ぎの仕組みだけ作るという選択肢もあるかと思います。先ずは費用対効果の見極めが大切です。

今回も最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
弊社では、業務システム内でのデータ連携は勿論、ERP-MES間での柔軟なシステム統合についても松竹梅でのご提案が可能です。
DXが叫ばれて久しいですが、どこから手を付けて良いのか?やシステムの将来構想に関するお悩み等、ITよろずお悩みは、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい!
本年も、引き続きよろしくお願い申し上げます!
(担当:西澤)

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